narut0n’s blog

研究職の父による、愛する家族のための子育て持論展開ブログ 子育てをもっとInterestingに!

MENU

「イクメン」という言葉に対する一考察

 みなさまどうも, なるとんです.

 

 かなり乗り遅れてはいる気はするのですが, 「イクメン」という言葉について, 私個人の意見を書いてみたいと思います.

 

 「イクメン」とは, 「子育てする男性(メンズ)」の略語. 単純に育児中の男性というよりはむしろ「育児休暇を申請する」「育児を趣味と言ってはばからない」など積極的に子育てを楽しみ, 自らも成長する男性を指す. 実際には育児に積極的に参加できていなくても, 将来的にそうありたいと願う男性も含まれるとされている(西村 2010, コトバンク).

 2010年の6月に長妻昭労働大臣が, 少子化対策のために「イクメンという言葉を流行らせたい」と国会で発言し, 男性の子育て参加や育児休業取得促進などを目的とした「イクメンプロジェクト」を始動させたことがきっかけで, 一気に浸透した言葉である(西村 2010, コトバンク).  

 

 イクメンプロジェクトのwebサイトを確認すると, 「育てる男が, 家庭を変える. 社会が動く.」というキャッチコピーを始め, プロジェクトの説明や育児をしている父と子のフォトライブラリーまで設置されていました. 

 ちなみに厚生労働省の報告によりますと, 2016年度の男性の育児休業取得率は3.16%と過去最高だったそうです. 確かに, イクメンプロジェクトの効果があったようにも感じます.

 

 しかし, 諸外国と比較するとノルウェーでは, 1993年まで5%程度であった育児休業の取得率が2012年では男女ともに90%を超えているそうです. そのきっかけは, 「パパ・クオーター制度」という政策らしく, もし父親育児休業を取らなかった場合, 休暇や給付金をもらう権利がなくなるという制度だそうです. 

 また, スウェーデンでも同様な制度が「パパ・ママ・クオーター制度」として導入され, 育児休業取得率を男女ともに80%までに押し上げています.

 ノルウェースウェーデンの例は, 極端すぎるかもしれません. では, ドイツの場合はいかがでしょうか. 2006年に3.3%であった男性の育児休業取得率は, 2011年には27.8%となっています. これは, 育児休暇中でも給与の67%が給付される「両親手当」という制度のおかげで, 育児休暇中の生活に対する不安が軽減された結果なのかもしれません. 

 

 以上の点を踏まえると, イクメンプロジェクトが効果的であったとは言い難いですね. もちろん, 評価尺度が「育児休業の取得率」である場合は, 以上のような結果となります. その他に評価尺度として使用可能なものがあるとすれば, 「育児不安」の増減を尺度にして, 母親の育児不安が「イクメン」の導入によって, どの程度軽減したかを測れるとよいかもしれません.

 専門外なので先行研究があるかはまだ確認できていませんが, もし先行研究がなければ取り組んでみてもよいテーマかもしれません.

 

 結局のところ, 何が言いたいのかというと, 私はよく「イクメンだね.」と言われます. しかし, 個人的に「イクメン」という言葉があまり好きではないのです. お母さんがどれだけ頑張っても「イクウーメン」と言う言葉は生まれません. これは, 子育ては女性が行ってあたりまえという感覚が残っているからではないでしょうか. 

 それでも「イクメン」という言葉の浸透が, 育児に積極的になる男性を増やし, お母さんたちの負担が少しでも減っているのであれば, 「イクメン」という言葉にもそれなりの価値は産まれたかもしれません. しかし, 育児休業の取得率をみると大した効果はないのです. 

 ただ, 育児休業の取得率を増やすため(少子化対策のため)に, 国が対策を取ろうと動いたことは, 評価してもよいのかもしれません..

 

 もっと言うと, 例えば「育児を趣味と言ってもはばからない」と言いますが, 趣味とは「専門としてでなく, 楽しみとして愛好する事柄.」です. 父親が自分の子どもの専門でないとはどういうことでしょうか. もうここまでくるとただの言いがかりみたいになってしまいますね.

 

 話をまとめますと, 「イクメン」という言葉の浸透よりも, 海外のように具体的に育児休業がとりやすいような政策が必要であるということと, そんな言葉に踊らされずとも, 自分たちの子どものことは夫婦で責任をもってともに育てていくという考えの人が増えることが重要であるという結論にいたりました.

 

 余談ですが, 私たちの場合, どうしても私が仕事を優先してしまいます. でもそれは, 愛する家族を養っていくためです. ただいつも思っているのは, 私がこうして安心して仕事に出かけることができるのは, 妻が家と子どもたちを守ってくれているからなのです. その気持ちを常に忘れずにいます. 時として, 「いつもありがとう.」と言葉にして妻に伝えます. 

 

 子育てで一番大切なことは, お互いのことを尊重し, 労うことにあるのではないかというのが, 私個人の考えです.

 

 以上が, 「イクメン」という言葉に対する, 私の一考察です. 長々と好き勝手な文章にお付き合いいただき, 誠にありがとうございました.

 

【参考URL】

https://world-family.co.jp>article-118

mw.nikkei.com